記事10 あなたの業種の危ない作業は何?業種別・事故の型別 災害傾向の分析結果
安全衛生管理業務を担当の皆様、ご安全に。
さて、第10回目は「業種別・事故の型別 災害傾向について」についてです。
*「記事5 災害統計データから見た傾向」では労災死亡者・休業災害の経時推移を示しました。記事5もご覧下さい。
★本日の要点
- 「事故の型」とは「事故の種類」を指し、21種類の分類がある。
- 全業種平均での休業災害要因は1位「転倒」、2位「墜落・転落」、3位「動作の反動・無理な動作」 (記事5参照)
- 各業種別の休業災害要因1位は、ほぼ上記の1~3位いずれかに該当。該当例は以下の通り。
- 「墜落・転落」 ⇒ 高所作業が多い業種に該当(建設や運輸)
- 「動作の反動・無理な動作」 ⇒ 重量物の取り扱いが多い業種に該当(貨物)
- 「転倒」 ⇒ デスクワークや接客系が中心の業種に該当(商業や接客娯楽)
- その中で、製造業は1~3位に非該当の「はさまれ・巻き込まれ」が該当。
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〇「事故の型」について
あまり説明のない「事故の型」ですが、いわゆる、事故の種類と解釈頂ければと思います。21種類に分かれており、以下の通りです。
「墜落・転落」、「転倒」、「激突」、「飛来・落下」、「崩壊・倒壊」、「激突され」、「はさまれ・巻き込まれ」、「切れ・こすれ」、「踏み抜き」、「おぼれ」、「高温・低温物との接触」、「有害物等との接触」、「感電」、「爆発」、「破裂」、「火災」、「交通事故(道路)」、「交通事故(その他)」、「動作の反動・無理な動作」、「その他」、「分類不能」
語句説明は以下参照。
参考:職場のあんぜんサイト:事故の型[安全衛生キーワード] (mhlw.go.jp)
21種類の事故の型詳細説明は以下参照。
この事故の型ですが、記事5でも紹介した通り、休業災害要因は1位「転倒」、2位「墜落・転落」、3位「動作の反動・無理な動作」となります。
ただ、本順位は全業種平均であり、業種別に抽出したわけではなく、一概に1位~3位を対策すれば最も効率的に安全性を向上できる訳ではありません。
そこで、業種別情報も追加し、再調査しました。
〇業種別・事故の型別 災害傾向
死傷病報告の中で、各業種における事故の型1位を抽出しました。
「労働者死傷病報告」による死傷災害発生状況(令和3年確定値) 抜粋

ちなみに、13保健衛生業の事故の型2位は転倒です。
参考:職場のあんぜんサイト:労働災害統計 (令和2年) (mhlw.go.jp)
* 「労働者死傷病報告」による死傷災害発生状況(令和3年確定値)
殆どの業種で、休業災害要因1位~3位と同じ項目が該当しました。該当例を以下に示します。
「墜落・転落」 ⇒ 高所作業が多い業種:建設や運輸
「動作の反動・無理な動作」 ⇒ 重量物の取り扱いが多い業種:貨物
「転倒」 ⇒ デスクワークや接客系が中心の業種:商業や接客娯楽
*製造業は1~3位に非該当の「はさまれ・巻き込まれ」となりました。
尚、他内容については下記に分析データが掲載されています。興味があればご覧下さい。
中央労働災害防止協会:労働災害分析データ (jisha.or.jp)
★管理者からのコメント
業種によっては全業種の休業災害要因1~3位に該当しない項目も存在するので、自身の業種にマッチした事故の型を優先して対策頂ければと思います。
また、これらのリスクを低減することで、労災件数も減少できると考えますが、実際にどのように減らすのか?等の方法を次回はご紹介できるように調査したいと思います。
では、今日も一日、ご安全に。