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記事24 労災の悲惨さ伝わってますか? 聴講者への効果的な伝え方

 

安全衛生管理業務を担当の皆様、ご安全に。

さて、第24回目は「労災の悲惨さを効果的に伝達する手法」について紹介します。

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安全衛生管理担当の皆様は、日頃より、事故や労災事例を紹介して安全意識向上に努められていることと思います。しかし、なかなか自分ごと化が難しく、聴講している従業員もどこか上の空というか、全体的に聞いていないような雰囲気を感じたことありませんか?本日は、安全衛生委員会等で、より皆さんへ効果的に内容を伝える手法について紹介します。良ければ参考にして下さい。

 

本日の要点
  • 効率的な伝達方法は「心に響かせる」こと
  • 講習等で伝える際は、データだけでなく、実体験等のストーリーも使用すると効果的である。
 

*本記事をPowerPointにまとめました。自由に編集し、安全衛生委員会等でご活用下さい。

「こちらをクリック」

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★目次

 


ついつい居眠り

なんらかの会議中、うつらうつらと居眠りしている方、見た経験ございませんか?

昔の会議は会議室集合が基本で、居眠りしても注意されていました(偉い人は除く)。しかし、最近はリモート会議で顔も見えず、居眠りが放置されていることが多いように感じます。(もしくは内職される方が多いようにも感じます。)

職業別・会社員・(居眠り・睡魔・寝る)イラスト - No: 23121296/無料イラストなら「イラストAC」

 

つまり、会議内容を聞いていない人は、実は昔より増えているのかなと思います。

 


効率的な伝え方:心に響くかどうか

この居眠りは面白いもので、聴講者側ではある程度仕方ないと思うも、発表する事務局側になると自分のことは棚に上げ、ドンドン注意するようになります。

 

この居眠りの対処法といえば、おおよそが途中で質問する、休憩時間を入れる、グループワークを行う等、リフレッシュさせることが多いように感じます。

 

そんな中、いつもお世話になっている黒崎先生の動画より、良い方法が紹介されましたので展開します。

www.youtube.com

本動画、要約しますと、データを伝えるだけでなく、以下の通り、ストーリーを用いてより心に響く内容であればあるほど、聴講者に結果として表れる、という内容です。

 

 

効率的に聴講者へ伝えるには、心を動かす、所謂、感動させることが重要であるとの意見でした。

 

上記は当たり前のことかも知れませんが、しかし、意外とできていないことかと思いました。そして、皆が会議を聞かないのは、究極的に言うと面白くない、つまり発表内容が良くないことに発表者自身が気づき、反省しないといけない、と考えます。

 

私も自分自身の記事を見返して思ったことが、多くの記事がデータ紹介のみであり、心に残る内容は少ないということです。こちら、反省したいと思います。

 


心に響く教材は意外と少ない?

しかし、改めてネット検索してみると、厚労省や中災防等、各種機関より事故データは開示されているのですが、意外とそのデータに基づいた感想や実体験等、心に響かせる内容は少ないと感じます。

 

実は、事故の被災者や発災者へは、プライバシーの問題もですが、インタビューがタブー視されています。よって、事実や結果、つまりデータしかない表にでてこない場合が殆どです。

 

そんな中、検索していくつか見つけてきましたので、以降より紹介したいと思います。

 


紹介例① お父さんの手を返してください

「お父さんの手を返してください」。印刷工場で起きた事故で、労災の辛さを知った

 

「私が会社に入社してから2年後でしょうか、印刷工場で労働災害が起きました。印刷機の高速回転するローラーについたゴミを取ろうとして、男性従業員の手首から先を失ってしまったんです。当時私は幹部の一人でしたから、労災が起きた後は大変でしたね……。

従業員のご家族に謝りに行き『お父さんの手を返してください』と言われたこともショックでしたが、工場の中もその後はしばらく浮き足立っていました。一度労働事故が起きると、災害にあった人もずっと後遺症を抱えていかなければいけません。

労働災害の辛さを身にしみて感じたこの経験は、私が今の仕事をしている原点のひとつになったものでした」

blog.mcdata.plus

 


紹介例② 個人ブログ

昭和38年11月9日に発生した三井三池炭鉱事故は、死者458名、重軽傷者555名を出しね戦後最悪の炭鉱事故・労災事故と言われています。

 一番深い箇所が有明海の海面下600mにも及ぶ坑内電車を乗り継いで1時間もかかる大きな炭鉱で、1200人以上の労働者がおりました。

 事故は石炭を積んだトロッコが火花を出しながら暴走し、坑内に浮遊する極めて細かい石炭の粉末(炭じん)に引火して大爆発を発生し、その爆発によるものの他のCО中毒も発生し、多くの人命を奪うこととなりました。

 炭人爆発は常に清掃し水をまいて湿らせておけば防ぐことができたと言われていますが、「三池炭鉱で炭じん爆発事故なんておきるはずがない」「実際に何十年も起きていない」などとある種の「安全神話」があって、また、合理化による「炭じんや酸素濃度などをチェックする保安要員の削減」も要因と言われています。

戦後最大の労災事故といえば? - 美恵子のぶろぐ (goo.ne.jp)

 


紹介例③ 一日前プロジェクト

災害の一日前に戻れるとしたら…被災者の体験談に学ぶ内閣府「一日前プロジェクト」

 

「一日前プロジェクト」とは内閣府が実施したプロジェクトで、地震や水害などの自然災害で被災した方々や災害対応の経験をもつみなさまにお集まりいただいて、

・被災直後の行動

・体験を通じて上手くいったと思うこと、失敗したと思うこと

・もう一度災害が発生したならば、次はどのように行動したい

・日頃から何を準備しておけばよかった


といったお話しを聞かせていただき、そこから導き出される教訓や身につまされるお話しを小さな物語(エピソード)に取りまとめる活動です。被災者の様々な「思い」や「本音」の一例をご紹介いたします

災害の一日前に戻れるとしたら…被災者の体験談に学ぶ内閣府「一日前プロジェクト」:熊谷市ホームページ (kumagaya.lg.jp)

 


紹介例①~③ 総括

以上、如何でしたか?ショッキングな内容も多いですが、いつも以上に皆様に事故の悲惨さが伝わったかと思います。

 

ただし、時間に制限があったり、情報がそもそも無い等、なかなか毎回ストーリーを組み込むことも大変かと思います。よって、少しでも興味を持たせるために、以下の様に事故の写真を入れるのも効果的と考えます。展開しますので、参考にして頂ければと思います。

dodddon.com

 


 

管理人からのコメント

 安全衛生管理業務を担当すると、各部門の安全衛生推進者や部課長に、部内への教育をお願いする機会があります。その際、本日のポイントである「心に響かせることの重要性」もお伝えすると、より効果的に伝達できると考えます。

 皆さんの企業内では、過去の災害が纏められているかと思います。それも紹介例に使用することで、より現実味が増して良いと考えます。また、可能であれば、当時の被災者や労災担当者自身から体験談を話して頂けると、更に効果が上がります。良ければ試してみて下さい。

 

では、今日も一日、ご安全に。

 

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