記事21 今の仕事は楽しいですか? 工場の仕事紹介 安全衛生管理とは?(前編)
安全衛生管理業務を担当の皆様、ご安全に。
さて、第21回目は「安全衛生管理の仕事」について紹介します。
*尚、本日の内容は、安全衛生委員会の資料用では無く、安全衛生管理業務に興味を持ち、自分の天職にしたいと考える人を一人でも増やしたい、という思いから記事にしました。予めご了承下さい。
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会社の存在理由は、「利益の獲得=お金を生み出すため」
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お金で業務を分類すると、「①お金を生み出す仕事」、「②お金を守る仕事」と大別できる。
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①は花形部署であるも、②はネガティブなイメージを持たれ、安全衛生管理は②に該当する。
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究極的に、会社は①があれば成立するも、②がないと従業員が定着できず結果的に破産するため、①②どちらも必要である。
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顧客との距離が近いと業務量は増加傾向にある。
*以下の教育資料ppを展開します。自由に編集下さい。
「こちらをクリック」 ⇒ 後編にてまとめてアップします。
★目次
まずはお礼から
このブログも20記事を超えることができました。
日頃より皆様が本記事をご愛読頂いている賜物と考えます。誠に有難うございます。
安全衛生委員会の資料として展開し、更には、担当者としての内情や感じたこと、それに付随する情報を展開していますが、読まれている方の中には、こんな仕事があることに驚かれている方も多いのではないか、と考えます。
仕事とは面白いもので、今まで目にしてきた業務はほんの一部であり、実はとても多種多様な仕事が存在します。
まだまだ知らない仕事が社会のどこかで役立っていることに驚くばかりです。
さて、本日は、工場における業務を紹介し、はたして「安全衛生管理」とは何ぞや、についてお話したいと思います。
仕事の分類について
世の中には多種多様な仕事がありますが、総務省は12項目に分類しています。
大分類 A-管理 的職業従事者
大分類 B-専門 的・技術的職業従事者
大分類 C-事務 従事者
大分類 D-販売 従事者
大分類 E-サー ビス職業従事者
大分類 F-保安 職業従事者
大分類 G-農林 漁業従事者
大分類 H-生産 工程従事者
大分類 I-輸送 ・機械運転従事者
大分類 J-建設 ・採掘従事者
大分類 K-運搬 ・清掃・包装等従事者
大分類 L-分類 不能の職業
総務省|統計基準等|日本標準職業分類(平成21年12月統計基準設定) 分類項目名 (soumu.go.jp)
上記、私も初めて知った分類ですが、非常に複雑で、イメージするのが難しいと感じた方も多いのではないでしょうか?
そこで、もう少し簡単に分類するため、「お金」に着目して論じます。
会社の存在理由
さて、そもそもで恐縮ですが、なぜ会社は存在するのでしょうか?
夢をかなえるため、人を幸せにするため等、色々な理由があるも、一番の目的は「利益の獲得=お金を生み出すため」です。
会社の「目的」とは何か | 業務の教科書 (biznavi.jp)
多くの方は会社に所属しており、何等かのお金を生み出す仕事に携わっています。
しかし、全ての人が直接的にお金を生み出すわけではなく、お金を生み出す過程の一つを担当している、というケースが殆どです。
お金に着目した仕事の分類
お金に着目して仕事を分けると、究極的には以下となります。
①お金を生み出す仕事
②お金を守る(減らさない)仕事
①は、営業・研究開発・企画といった0から1を作り出す仕事で、デザイナー等のクリエイターもこれに該当します。認知度も高くて人気も高い仕事であり、ドラマや映画でも主人公にされることが多い、いわゆる花形部署です。
一方、②は、品質管理、生産管理、労務管理といった、管理系の仕事です。公務員もこの仕事に当てはまりますが、どちらかというと、地味、ミスできない、というネガティブなイメージが付き纏います。安全衛生管理も②に該当します。
尚、②はもう少し切り口を増やし「生産ライン上に位置するか」という見方ができ、今回の要点になります。
全体像から見た工場の仕事
以下をご覧下さい。
*こちらは、本サイトの管理人が考えた工場の仕事全体像です。外注の有無や、業務兼任等、企業によって異なる部分はご容赦下さい。
究極的に、会社は「①お金を生み出す仕事」があれば成立します。ただし、維持・管理部隊がいないと、従業員が定着できず、結果的に破産します。
想像頂きたいのですが、多額の利益を生み出すも、福利厚生はほぼ無く、一歩間違えたら死ぬような環境で、施設や設備はボロボロであれば、離職者が増加することは容易に想像されると思います。
生産ライン上にいるのか?
先ほどの全体像より、顧客との距離が近く、更には生産ライン上にいると、業務量は増えます。
というのも、顧客要求に対して対応せざるを得ないケースが圧倒的に多く、顧客要求は生産ライン上に位置する部門にいる場合、避けることが難しいためです。
*尚、ここでいう生産ラインとは、顧客要求が直接的に関わる部門を指します。全体像からは、黄色やピンクが該当します。
業務量と特徴
以上より、お金、及び、生産ラインによって仕事を3パターンに分類しました。
① お金を生み出す仕事
②ー1 お金を守る仕事 *生産ライン上
②ー2 お金を守る仕事 *生産ライン外
管理人の個人的見解ですが、②ー1は目立たない割にとても負担の大きい仕事、と考えています。
尚、今回はここまでとし、次回の後編にて、各業務や特徴を更に詳しく述べていきます。
情報展開 求められるスキル
下記内容は次回も触れますが、先に情報展開します。
毎度お世話になっています、安全衛生アカデミーにて黒崎先生が、安全衛生管理者の必要性と、求められる人材の条件について述べています。
正直、私も思うのですが、今はチャンスの時期と考えています。
更には、キャリア形成の考え方、面接対策等、転職に関する詳しい情報について、以下Utsuさんより分かり易く紹介されています。参考に展開します。
情報展開 転職エージェント
下記サイト、自身の適正を加味して、代理人が適職を探してくれます。少しでも工場、及び、安全衛生管理業務に興味が沸いた方、アクセスしてみて下さい。
また、下記動画の通り、「転職」にはリスクが伴いますが、「転職活動」にリスクはありません。自身の市場価値や適正も知る上で、良ければ参考にどうぞ。
本記事を掲載するに至った理由は、安全衛生管理の名称自体に認知度が低く、何の業務をしているのかが分かり辛いという意見を頂いたためです。更には、安全衛生管理に限らず、工場全体の仕事も見え辛く、最近は知名度も低下しており、工場離れが深刻となっています。この状況に危惧し、一人でも多くの方に興味を持って頂き、モノづくり産業をもう一度活発化したいと考え、記事を執筆した次第です。
次回は、工場における職種別の業務紹介や、安全衛生管理の業務内容、そのメリットやデメリット、更には適性についても書いていこうと考えておりますので、もう暫くお待ち下さい。
安全衛生管理の仕事ですが、私の意見として、とても狙い目の業務と考えます。認知度が低いだけで、皆さんが知らないのは非常に勿体ないです。良ければ、ご自身でも調査頂き、何か質問あればお気軽にご連絡下さい。
では、今日も一日、ご安全に。