記事2 リスクって何?
記事改定日:2022/9/25
安全衛生管理業務を担当の皆様、ご安全に。
さて、第2回目は「リスク」について紹介します。
*教育資料も展開します。
まずは、辞書的な意味で「リスク」以下となります。
リスク【risk】
の解説
要するに「災害や事故が発生する可能性や度合い」を指します。
このリスクを如何にして下げるか、今日はこの手法についてもお話します。
まず、この下げる方法として、「リスクアセスメント」があります。
「アセスメント」とは、「客観的に調査、評価すること」です。
「リスク」+「アセスメント」= 事故発生の可能性や度合いを調査・評価すること
となります。
次に具体的な運用方法ですが、3ステップにて運用します。リスク‐アセスメント【risk assessment】
の解説危機が発生した場合、発生源、伝播の経路、被害者の反応、発生頻度などのデータに基づき、どれだけの影響があるかを事前に評価すること。危機評価。
*goo辞書参照
*参考サイト
リスクアセスメント(リスクを評価)するには、以下①~③を順に行うこととなります。
①リスクの特定 ⇒ ②リスクの分析 ⇒ ③リスクの評価
では、実際にやってみましょう。
作業例
住宅用建材の柱を作成するメーカーにおいて、Aさんは角材をノコギリで10等分する定常作業(日常的に反復・継続して行われる作業)を行っている。
①リスクの特定
作業内容から危険性のある作業を抽出。
A:のこぎりで角材を切り出す際に手を切創する。
B:運搬時、切り出した角材のバリやささくれで手を切創する。
C:切り出す前の角材が重く、腰を痛める。
等々、なるべく細かく、詳細に、沢山書き出しましょう。
②リスクの分析
上記、A~Cにおいて、リスクの度合いを分析しましょう。
分析方法は各社、業界によって微妙に異なりますが、ここでは以下のように「影響度」と「発生可能性」の二軸から分析しました。
【図2: リスク分析結果(例)】
リスク管理Naviリスクマネジメントの情報サイト
要するに
「影響度」 発生した場合の事故の規模
「発生可能性」 事故発生の可能性
と考え、点数付けをします。
③リスクの評価
②の結果から、対策を行う優先順位を決めます。
まとめ
- リスクとは、災害や事故が発生する可能性や度合い
- リスクアセスメントとは、 事故発生の可能性や度合いを調査・評価すること
-
リスクアセスメントは、以下①~③工程を行う。①リスクの特定 ⇒ ②リスクの分析 ⇒ ③リスクの評価
では、今日も一日、ご安全に。